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スポーツを通じて学んだ大切な「言葉」

7月20日(日)わが長崎県小浜温泉で毎年恒例の「全九州剣道練成大会」が開催された。
九州各地より腕自慢の少年少女剣士がこの辺境の地に集い、日頃鍛えた心と技を競い合った。私も20数年前にこの大会に参加し他の道場の剣士と竹刀を交えたことを思い出す・・・。
実をいうとこの『小浜町』は数多くの有名?剣士を排出しており、全国でも数少ない「八段」の称号を手にした猛者も存在する。もちろん「インターハイ優勝経験者」や「国体出場選手」も多数いらっしゃる。
剣道用語にはいろいろな言葉があり、初段審査の時に「先の先」や「後の先」、「切り返し」、「打突の好機」など様々な言葉や意味を(一夜漬けで)勉強したことが蘇ってきた。

その中でも人生の教訓とも思え心に響いた用語がある。それは「残心」。

「残心」とは剣道用語で『打突が終わった後少しも油断せず、次に起こるどんな変化にも直ちに応じられる心構え」とあった。剣道の試合(特に高校生以上)ではこの行為が「一本!」につながり、この行為が不十分だと折角いい打突が行われても「無効」になってしまう。

剣道で重要なこの言葉が我々の人生に大きな意味を成していることをこの頃になるとよく思い知る。どんなにいい仕事をしても、最高の応対をしても、詰めがあまいと全てが台無しになったり、逆にクレームになったりして取り返しがつかないことになりかねない。
今この20数年前に(一夜漬けで)勉強した言葉が耳朶に蘇り、現在の自分自身の仕事内容や生活状況が恥ずかしくなってきた。失敗に次ぐ失敗、聞き忘れ、伝え忘れ、対応の遅れ等々全ての失態はこの「残心」の無さ・甘さに依るものだと改めて痛感した。

これからの「人生」(もう遅いかも知れないが)、この「残心」という言葉を大切にし、日々の業務にそして生活にもっと精進できればとつくづく思う今日この頃でした。


伊勢屋旅館 フロント  K.K

by iseyaryokan | 2008-07-21 09:12  

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